icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻2号

2001年02月発行

文献概要

臨床報告

ラタノプロスト点眼液の正常若年者の調節・瞳孔に及ぼす作用

著者: 勝村浩三1 内海隆1 渡邊敏夫1 奥英弘1 菅沢淳1 中島正之1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.221 - P.225

文献購入ページに移動
 プロスタグランディンF誘導体であるラタノプロスト0.005%点眼液の調節と瞳孔径に及ぼす影響を検索した。26歳から31歳の正常者10名の片眼に5分間の間隔で2回点眼し,4時間後にアコモドメータで遠点・近点・調節力を,赤外線電子瞳孔計で瞳孔径を,圧平眼圧計で眼圧を測定した。全例でわずかな眼圧下降が起こった(p<0.01)。遠視化が2例,近視化が2例,近点延長が4例,散瞳が4例に起こった。これら調節と瞳孔径の変化は,点眼による毛様筋の弛緩と毛様筋間隙の増大によると推定した。これらの副作用は,ラタノプロスト点眼による緑内障治療に際して留意すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら