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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻3号

2001年03月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

Snowbankを伴う中間型ぶどう膜炎の赤外蛍光眼底造影像と治療経過

著者: 鈴木水音1 矢部比呂夫1 戸張幾生1

所属機関: 1東邦大学医学部第2眼科学教室

ページ範囲:P.278 - P.281

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 66歳の男性が,1か月前からの左眼霧視で受診した。左眼矯正視力は0.5で、軽度の硝子体混濁と耳側網膜周辺部にsnowbankがあった。フルオレセイン蛍光造影(FA)でsnowbankからの色素漏出,赤外蛍光造影(IA)で脈絡膜循環不全による低蛍光と血管透過性亢進があった。中間型ぶどう膜炎と診断した。3か月間のステロイド薬の結膜下注射と内服でsnowbankは消失し,視力は1.0に回復した。FAでは正常,IAでは脈絡膜循環不全の所見が得られた。ステロイド薬離脱後に再発した。中間型ぶどう膜炎での病態把握と治療の評価には,頻回のIAが有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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