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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻3号

2001年03月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

走査型レーザー検眼鏡を用いた中心窩移動術の回転角度の測定

著者: 津田恭央1 宗今日子1 山田浩喜1 大庭啓介1 北岡隆1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.289 - P.292

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 中心窩移動術を行った14眼14症例で網膜回転角度を測定した。測定には走査型レーザー検眼鏡(SLO)のスコトメトリープログラムを使用した。原疾患は,加齢黄斑変性症11眼,近視性新生血管黄斑症3眼であった。術前術後にSLOで撮影した画像をプリントアウトし,乳頭中心部と固視点を結ぶ線から回転角度を算出した。回転角度は15.5度〜44.7度,平均30.4度であった。術後に自覚的複視を強く自覚した9症例での回転角度は平均30.6度,その他の5症例での回転角度は平均29.0度で,回転角度と複視の間には相関はなかった。SLOのスコトメトリープログラムで,自覚的回転角度の測定が可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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