icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻3号

2001年03月発行

文献概要

臨床報告

第3世代眼内レンズ計算式の精度

著者: 鈴木聡志1 小出良平1 陰山俊之2 大西健夫2 谷口重雄2 高良由紀子3

所属機関: 1昭和大学医学部眼科学教室 2昭和大学医学部附属藤が丘病院眼科 3県西部浜松医療センター眼科

ページ範囲:P.339 - P.344

文献購入ページに移動
 Holladay式,Hoffer Q式およびSRK/T式を従来からの各計算式のアクリルソフトレンズを用いた際の精度を検討した。超音波水晶体乳化吸引術,アクリルソフト眼内レンズ(MA30BA,アルコン社)嚢内挿入術を行い術後矯正視力がO.5以上であった111症例148眼の結果からpACD, SFを算出した。その値を同様の条件を満たす他の母集団304例390眼において,Holladay式,Hoffer Q式,SRK/T式,SRK式,SRKⅡ式,SRK修正式の精度を比較した。その結果,pACDは5.45±0.59mm,SFは1.69±0.44mmであった。誤差±1D未満の症例の割合はHoffer Q式84.9%,Holladay式84.1%,SRK/T式80.0%,SRK修正式75.9%,SRK式72.6%,SRKⅡ式70.3%であった。HOIIaday式,Hoffer Q式およびSRK/T式は,SRK,SRKⅡに比較して有意に精度が高かった(p<0.05)。以上のように第3世代計算式は,アクリルソフトレンズを用いた小切開白内障手術においても高い精度であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?