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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

連載 今月の話題

ヘルペス性眼疾患の最近の話題

著者: 井上幸次1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.397 - P.400

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 ヘルペス属ウイルスによる眼感染症についての臨床面での最近の話題を概説する。角膜ヘルペスについては大規模な多施設二重盲検の臨床研究が米国でなされ,ステロイド点眼併用の有効性やアシクロビル内服による再発予防の効果が確かめられている。また,一方で,cidofovir点眼やphosphonoformic acid点眼などの新たな抗ヘルペス点眼薬,あるいはribonucleotide reductase inhibitorという全く新しい機序の抗ヘルペス薬も考案されてきている。後眼部ではHSV2型による桐沢型ぶどう膜炎や,最近のAIDS患者の免疫能の著明な改善に伴い,サイトメガロウイルス網膜炎に続発して認められるようになったimmune recovery vitritisが話題となっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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