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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

臨床報告 カラー臨床報告

新規のPAX6遺伝子変異568delGを無虹彩症患者に認めた日本人の1家系

著者: 鈴木健史1 和田裕子1 阿部俊明1 相良淑子1 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.411 - P.416

文献概要

 日本人1家系の構成員3人に無虹彩症,白内障,黄斑低形成,続発緑内障が認められた。この3人のpaired box DNA binding protein 6(PAX6)遺伝子の変異検索の結果,Exon6に568delGの変異が発見された。この新規の遺伝子変異によりPAX6タンパクはN-terminal subdomainの末端部で切断されるが,この不完全な生成タンパクも,表現型の形成に関わっている可能性がある。また,この家系において合併白内障が軽度であったのは,この変異が水晶体で発現するPAX6アイソフォームに影響を及ぼし得ないことに関係している可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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