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特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著
糖尿病黄斑浮腫への硝子体手術の有効性
著者: 大谷倫裕1 岸章治1
所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.429 - P.433
文献購入ページに移動 糖尿病黄斑浮腫への硝子体手術の有効性を検討するために,両眼性の糖尿病黄斑浮腫の片眼に硝子体手術を実施し,他眼を対照群として硝子体手術前後の中心窩厚と視力を調べた。両眼に同様の黄斑浮腫があり,片眼術後5か月以上経過を追えた7例を対象とした。手術実施群の中心窩厚(平均)は,術前630μmが術後280μmに有意に減少した(p<0.05)。対照群の中心窩厚(平均)は,術前590μmが490μmに減少したが有意差はなかった。手術実施群の術前後の視力は,改善3眼(43%)1不変3眼(43%),悪化1眼(14%)であった。同様に対照群では,視力の改善1眼(14%),不変2眼(29%),悪化4眼(57%)であった。糖尿病黄斑浮腫への硝子体手術の有効性が客観的に示された。
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