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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

重症な若年者増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術

著者: 三上尚子1 鈴木幸彦1 中沢満1 桜庭知己2

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室 2青森県立中央病院眼科

ページ範囲:P.439 - P.442

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 水晶体摘出・硝子体手術の際に,網膜症が重症であるために眼内レンズ挿入を断念した若年者糖尿病網膜症10例11眼を検討した。術前から3眼に血管新生緑内障を,1眼に牽引性網膜剥離を合併していた。手術は,超音波水晶体手術,硝子体手術の後,眼内光凝固を周辺部まで十分に行い,血管新生緑内障では毛様体光凝固も併用した。術後,5眼(45%)で血管新生緑内障のために再手術を要した。最終矯正視力は0.1以上が6眼(55%),0.01〜0.09が1眼(9%),0.01未満が4眼(36%)であった。眼内レンズ挿入を断念するほどの重症例では,たとえ徹底的な硝子体手術を行っても予後不良例が少なくなく,早期手術が望まれると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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