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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2)

原著

走査型レーザー検眼鏡による健常人の回旋眼位角度の測定

著者: 大庭啓介1 山田浩喜1 北岡隆1 雨宮次生1 奥竜太2 重野浩一郎2

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室 2長崎大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.473 - P.476

文献概要

 走査型レーザー検眼鏡(SLO)を用い,健常人における静止固視時の回旋眼位の角度を調べた。また,SLOでの検査の信頼性を評価するために,同一被験者において複数回の検査を行い,その再現性を検討した。対象は10歳から60歳までの,平衡障害のない,眼疾患を認めない矯正視力の良好な健常人のボランティア54例108眼である。結果は全例外旋位であった。片眼の回旋眼位角度の平均は7.6±3.4(0〜15.8)度で,両眼平均は15.1±5.1(3.8〜25.3)度であった。すべての結果に年代による有意差はなかった。左右眼の差も個人差が大きく,最大10度あったが,有意差はなかった。再現性は左眼,右眼とも平均1.7度で,4度以内の再現性があった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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