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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

網膜静脈分枝閉塞症の蛍光眼底造影所見と光干渉断層所見

著者: 山口由美子1 大谷倫裕1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.489 - P.492

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 急性期の網膜静脈分枝閉塞症24眼を光干渉断層計によって観察し,中心窩厚と視力との関係を調べた。さらにフルオレセイン蛍光眼底造影により,黄斑部蛍光漏出面積,周中心窩毛細血管の閉塞角度,出血範囲を調べ,中心窩厚との関係を検索した。中心窩網膜の断層像は,網膜外層膨化(100%)・嚢胞様変化(96%)・漿液性網膜剥離(20%)が,単独あるいは複合してあった。中心窩厚は140〜780μm (平均470μm)で,視力はO.1〜1.2(平均0.5)で,中心窩厚と視力は中等度の負の相関を示した(R=0.42,p<0.05)。黄斑部蛍光漏出面積が広いほど、中心窩は厚い傾向があった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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