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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

Laser in situ keratomileusis後,鈍的外傷によりフラップの偏位を起こした1例

著者: 福本光樹1 荒井宏幸1 戸田郁子1 堀好子1 坪田一男2

所属機関: 1南青山アイクリニック 2東京歯科大学市川総合病院眼科

ページ範囲:P.526 - P.528

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 48歳女性が近視に対して両眼のIaser ih situ keratomileusis (LASIK)を受けた。経過は順調で,矯正視力は左右とも1.5であった。術後19日目に飼い犬の前足が左眼にあたり,霧視が生じて受診した。左眼の角膜フラップがわずか上方に偏位し,視力は1.0であった。その翌日に視力は1.2となり,角膜フラツプの偏位は軽減した。6か月後の視力は1.5でありr角膜フラップに雛襞や上皮細胞迷入などはなく,自然寛解の状態にある。LASIK後19日を経過し,角膜上皮細胞の再生が完了していると推定されても,角膜フラップが鈍性外傷により偏位する可能性があることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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