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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

塩酸チモロール点眼からニプラジロール点眼への切り替えによる緑内障性視野に与える短期的影響

著者: 高木和子1 齋藤了一1 谷口寛恭1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.537 - P.540

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 0.5%マレイン酸チモロール点眼で治療していた緑内障12名20眼で,点眼をニプラジロール(ハイパジールTM)に切り替えた。原発開放隅角緑内障16眼とステロイド緑内障4眼である。切り替えから平均4.1±2.1か月の経過を追った。切り替え前の眼圧は平均15.5±2.8mmHgであり,切り替え後の眼圧にはこれと有意差がなかった。ハンフリー視野検査では,閾値テストのmean deviation値が切り替え後に上昇し,pattern standard deviation値が有意に低下した。ニプラジロールへの点眼切り替えが視野改善に有効である可能性を示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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