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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

ハイドロジェル眼内レンズの検討

著者: 中村昌弘1 梶原万祐子1 林振民1 小俣仁1 藤掛福美1 筑田眞1 吉田紳一郎2

所属機関: 1濁協医科大学越谷病院眼科 2濁協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.557 - P.560

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 両眼白内障に対し,片眼にハイドロジェル眼内レンズ(intraocular lens:IOL),他眼にアクリルソフトIOLを挿入し,術後3か月経過観察可能であった34例68眼について比較検討した。検討項目は術後視力,前房フレア値,角膜内皮細胞密度,また前眼部画像解析装置EAS-1O00による後嚢混濁濃度である。視力,前房フレア値,角膜内皮細胞密度減少率に差はなかった。細隙灯顕微鏡で淡い線維性の後嚢混濁がハイドロジェルIOL挿入眼に多くみられた。後嚢混濁濃度はハイドロジェルIOL挿入眼で術後1週11.3,1か月13.5,3か月17.5と有意に増加したが,アクリルソフトIOL挿入眼では1週10.6,1か月10.6,3か月9.7と差はなかった。後嚢切開術を施行した症例はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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