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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

42年前の穿孔性眼外傷による陳旧外傷性白内障の手術例

著者: 橋本浩隆1 小塚勝1 小林秀樹2 小原喜隆3

所属機関: 1つくば橋本眼科 2小林眼科 3濁協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.568 - P.570

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 56歳女性の右眼外傷性白内障を手術した。白内障は42年前に矢が当たって生じた穿孔性外傷であると推定された。視力は右光覚弁,左1.2であった。右眼の角膜上方に陳旧化した穿孔創があり,小瞳孔で,器質化した白内障があった。嵌頓部の虹彩を切開し,水晶体と器質化した水晶体嚢を摘出し,混濁硝子体を切除し,眼内レンズ挿入術と瞳孔形成術を行った。視力は0.3に改善した。長期間持続した白内障であっても,手術が有効であることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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