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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

裂孔原性網膜剥離に対する白内障硝子体同時手術の成績

著者: 鈴木幸彦1 三上尚子1 中沢満1 桜庭知己2

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室 2青森県立中央病院眼科

ページ範囲:P.575 - P.578

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 過去5年間に初回手術として白内障・硝子体手術を同時に行った裂孔原性網膜剥離73眼の成績を評価した。増殖硝子体網膜症と黄斑円孔網膜剥離は除外した。術式は,超音波水晶体手術の後,硝子体手術を行い,周辺硝子体を十分に切除し,液空気置換,眼内光凝固,眼内レンズ挿入,ガス置換の順とした。強膜輪状締結を16眼に併用した。術後観察期間は6〜48か月,平均23か月であった。初回復位が69眼(95%)で得られ,4眼(5%)で再手術を行った。最終的復位は71眼(97%)で得られた。周辺部の硝子体牽引が確実に行える本術式は,裂孔原性網膜剥離の初回手術として価値があると判断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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