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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

IgA腎症の経過中に前部ぶどう膜炎を合併した1症例

著者: 千葉益子1 末廣伸太郎1 五十嵐祥了1 四倉次郎1 柿栖米次1 安達恵美子1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.579 - P.582

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 42歳男性が3か月前からの両眼視力低下で受診した。28年前からIgA腎症があった。矯正視力は右0.5,左0.9であった。両眼に角膜後面沈着物を伴わない+2の前房混濁があった。隅角と蛍光眼底造影所見は正常であった。10か月間のステロイド薬点眼で前部ぶどう膜炎は寛解し,右0.7,左1.Oの視力を得た。間質性腎炎に伴うぶどう膜炎は多いが,本症例はIgA腎症でもぶどう膜炎が起こりうることを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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