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特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2)
原著
文献概要
中心窩下脈絡膜新生血管に対し全周網膜切開による中心窩移動術を施行した22眼について,その術中,術後の合併症について検討した。対象は加齢黄斑変性14眼,網膜色素線条1眼,高度近視に伴う脈絡膜新生血管7眼である。22眼中,21眼に眼合併症が生じた。術中合併症はDK line乳化1眼,DK lineの網膜下迷入5眼,網膜色素上皮剥離2眼であった。術後合併症は,眼圧上昇12眼,前房内フィブリン析出8眼,後発白内障6眼,前房出血3眼,シリコーンオイルの前房脱出3眼,網膜剥離2眼,網膜下出血2眼,瞳孔ブロック1眼,硝子体出血1眼,眼内レンズ偏位1眼であった。術後網膜剥離の2眼はいずれも加齢黄斑変性で,そのうち1眼は増殖性硝子体網膜症を生じた。術後視力は増殖性硝子体網膜症を生じた症例以外では改善傾向にあった。
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