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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

甲状腺機能異常のない甲状腺眼症の視神経症に対して早期の眼窩減圧術が奏功した1例

著者: 永田征士1 米澤博文1 畑谷芳功2 鳥山建二3

所属機関: 1長野市民病院眼科 2長野市民病院形成外科 3鳥山眼科医院

ページ範囲:P.631 - P.635

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 62歳女性に右眼視力低下が突発し,前部虚血性視神経症と診断された。その2か月後に眼窩に腫瘍性病変が発見され,当科を受診した。複視はなく,右眼は矯正視力0.2で,眼球突出と乳頭浮腫があった。磁気共鳴画像検査で外眼筋の肥厚があり,全身的に異常がなかったことから,甲状腺眼症類似の視神経症と診断した。初診から3か月後に眼窩外壁骨切除術を行った。得られた眼窩内容はBリンパ球細胞主体の脂肪組織であった。術後に乳頭浮腫は消失し,1.2の最終視力を得た。甲状腺機能に異常がない視神経症に対して眼窩減圧術が奏功した1例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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