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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻4号

2001年04月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集(2)

原著

アトピー性皮膚炎患者にみられたステロイド緑内障

著者: 柿沼健裕1 武田憲夫2 水野谷智1 佐々木幸三1 植村明弘1

所属機関: 1国立千葉病院眼科 2国立国際医療センター眼科

ページ範囲:P.646 - P.649

文献概要

 アトピー性皮膚炎患者3名5眼に開放隅角緑内障が発症した。年齢はそれぞれ24歳,36歳,29歳であった。皮膚炎の加療歴はそれぞれ約20年,20年,14年であり,全例がステロイド薬軟膏,2例はステロイド薬内服を行っていた。2例では眼圧が当初は正常値であったが経過中に上昇し,1例では当初から高度に上昇していた。点眼により眼圧が下降しないため,5眼すべてに線維柱帯切開術を行い,眼圧が正常化した。アトピー性皮膚炎ではステロイド緑内障が起こることがあるので,定期的な眼科的管理が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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