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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3)

原著

網膜静脈分枝閉塞症に続発した黄斑浮腫に対する硝子体手術導入後の治療方針

著者: 石郷岡均1 川路隆博1 中尾功1 小川邦子1 松井淑江1 荻野誠周1

所属機関: 1京都桂病院眼科

ページ範囲:P.763 - P.766

文献概要

 黄斑浮腫のある網膜静脈分枝閉塞症の発症から6か月以内の新鮮例への治療方針を5年前に設定し,これによる65眼での成績を評価した。軽度黄斑浮腫15眼は保存的に治療し,中等度黄斑浮腫22眼には光凝固を行い,高度黄斑浮腫28眼中24眼には硝子体手術を行った。最終視力は61眼全例で0.3以上,54眼(89%)で0.5以上,47眼(77%)で0.7以上であった。高度黄斑浮腫24眼中14眼(58%)で0.7以上の視力が得られた。高度黄斑浮腫のある網膜静脈分枝閉塞症新鮮例に対して硝子体手術を行うことで,高率の視力改善が期待できることを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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