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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

網膜静脈分枝閉塞症に対する硝子体手術後の網膜虚血の経時的変化

著者: 中尾功1 川路隆博1 小川邦子1 松井淑江1 石郷岡均1 荻野誠周1

所属機関: 1京都桂病院眼科

ページ範囲:P.767 - P.770

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 網膜静脈分枝閉塞症続発黄斑浮腫に対して硝子体手術を施行し,1年以上経過観察した11例11眼について,蛍光眼底造影にてびまん性黄斑浮腫,嚢胞様黄斑浮腫,中心窩周囲毛細血管網の障害,周辺部無血管野の術前・術後の状態および術前・術後の視野の比較検討を行った。術後1年以上経過した症例では黄斑浮腫は全例で改善した。術前に中心窩周囲毛細血管網の閉塞を認めた9眼のうち8眼は術後に閉塞が消失し,周辺部無血管野は術後に9眼中8眼で消失した。また,術前・術後に視野検査を行った7眼のうち,3眼で改善,3眼で悪化を認めた。硝子体手術を行った症例では網膜虚血の改善それに伴う視野の改善が得られる可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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