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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

硝子体手術を行ったnanophthalmosを伴うuveal effusion syndromeの2症例

著者: 藤関義人1 高橋寛二1 山田晴彦1 松村美代1 黒田真一郎2 吉田宗徳3

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2永田眼科 3神戸市立中央病院眼科

ページ範囲:P.787 - P.791

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 真性小眼球(nanophthalmos)に併発したuveal effusion syndromeの2眼2症例を治療した。いずれも女性で,年齢は各72歳と36歳であった。両症例とも強膜開窓術に抵抗し,硝子体手術が奏効した。1眼では人工的に後部硝子体剥離を作製するのが困難であり,これが作製できた部位のみに網膜剥離が軽減した。他の1眼では2回目の硝子体手術ではじめて後部硝子体剥離を完全に作製でき1シリコーンオイル下で網膜が復位した。本症候群では,網膜に強固に接着した粘稠性の高い硝子体が病態に関与していることが推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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