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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

鈍的外傷による眼球破裂の手術治療

著者: 山嵜圭1 松井孝明1 加藤整1 林英之1 大島健司1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.819 - P.823

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 過去8年余の期間に治療した,鈍的外傷による眼球破裂18眼の転帰を検討した。全例が片眼性であり,初診時の視力は手動弁以下であった。受診直後に,眼球摘出を5眼(28%),破裂創の縫合を13眼(72%)に行った。創縫合を行った13例中4眼(22%)には術直後に光覚がなく,眼球癆となった。8眼では創傷縫合から約2週後に硝子体手術を行い,他の1眼は手術を拒否した。硝子体手術を行った8眼すべてに,以後6か目以上の期間,網膜剥離は発症しなかった。18眼での最終視力は,O.O1以上が6眼(33%),0.1以上が3眼(17%)であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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