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特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3)
原著
文献概要
過去8年余の期間に治療した,鈍的外傷による眼球破裂18眼の転帰を検討した。全例が片眼性であり,初診時の視力は手動弁以下であった。受診直後に,眼球摘出を5眼(28%),破裂創の縫合を13眼(72%)に行った。創縫合を行った13例中4眼(22%)には術直後に光覚がなく,眼球癆となった。8眼では創傷縫合から約2週後に硝子体手術を行い,他の1眼は手術を拒否した。硝子体手術を行った8眼すべてに,以後6か目以上の期間,網膜剥離は発症しなかった。18眼での最終視力は,O.O1以上が6眼(33%),0.1以上が3眼(17%)であった。
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