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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

前房水からEBウイルスDNAが検出されたぶどう膜炎の1症例

著者: 尾崎孝次1 佐々木洋1 甲田倫子1 原田幸子1 望月雄二2

所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室 2望月眼科

ページ範囲:P.837 - P.840

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 73歳の女性が1週前からの右眼充血で受診した。右眼には虹彩炎と雪玉状の硝子体混濁があり,両眼の隅角に周辺虹彩前癒着があり,肉芽腫性ぶどう膜炎の所見を呈していた。リゾチームとγグロブリンの血清値が上昇し,サルコイドーシスが疑われたが,PCR法で前房水にEpstein-Barr (EB)ウイルスDNAが検出され,診断が確定した。ステロイド薬の点眼と結膜下注射でやや軽快した。アシクロビル全身投与は無効であった。本症例は,治療に抵抗する慢性肉芽腫性ぶどう膜炎にEBウイルスが関与する可能性があることを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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