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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

多発性後極部網膜色素上皮症の光干渉断層計所見

著者: 山田晴彦1 南野桂三1 福地俊雄1 藤関義人1 高橋寛二1 松村美代1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.850 - P.853

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 多発性後極部網膜色素上皮症(MPPE)の7例7眼(男性6例,女性1例,平均年齢49歳)に対して,滲出斑の部を光干渉断層計(OCT)を用いてその断層像を検討した。7眼全例で網膜深層,あるいは網膜下に網膜の外層に接するように比較的高反射を示す領域が認められた。また,5眼で網膜滲出斑の部の網膜は浮腫によって肥厚していた。強い網膜浮腫を生じた5例のうち,網膜深層の高反射領域が浮腫を取り囲むようにあったものが3例あった。網膜深層の浮腫によって黄白色に見えるとされていた滲出斑の部は,浮腫を囲い込むように網膜深層から網膜下に高反射を示すフィブリンの沈着や,血漿成分の析出があるのではないかと推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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