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特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3)
原著
文献概要
網膜静脈分枝閉塞症に伴う黄斑浮腫に対し,アセタゾラミド投与,高気圧酸素療法,格子状網膜光凝固術,硝子体手術を施行し,その有効性を光干渉断層計を用いて評価した。対象は網膜静脈分枝閉塞症で黄斑浮腫を伴う4症例で,各治療の前後の視力,光干渉断層計により測定した黄斑部網膜厚,静的視野を比較した。視力,網膜厚は全症例で改善したが,高気圧酸素療法においては,治療を中止すると再び網膜厚が厚くなった。静的視野は網膜光凝固後において増悪した。結果として,硝子体手術が黄斑浮腫を最も早く,効果的に改善できた。またOCTは黄斑浮腫に対する治療効果の評価に有用である。
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