icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3)

原著

インドシアニングリーンを使用した内境界膜切除術とその術後経過

著者: 芦苅正幸1 野崎実穂1 小島麻由1 小椋祐一郎1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.863 - P.866

文献概要

 特発性黄斑円孔,糖尿病黄斑浮腫に対し,インドシアニングリーン染色を用いて内境界膜切除術を施行し,その術後経過について検討したので報告する。症例は,特発性黄斑円孔10例11眼,糖尿病黄斑浮腫3例3眼であり,年齢は57歳から71歳(平均65歳)であった。インドシアニングリーン染色を用いることにより手術操作は容易になった。術後,走査型レーザー検眼鏡(レチナアンギオグラフ,Heidelberg社)を用いて眼底を観察すると,インドシアニングリーンの残存と考えられる蛍光が,全症例で術後1か月以上認められた。網膜嚢胞内,黄斑円孔底部にもインドシアニングリーンが残存する所見も観察された。今後も長期的な経過観察,検討が必要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら