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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3)

原著

結膜原発悪性リンパ腫の1症例

著者: 平田博文1 馬場正道2 蔦宗直人1 西田保裕1 可児一孝1

所属機関: 1滋賀医科大学眼科学教室 2滋賀医科大学第一病理学教室

ページ範囲:P.867 - P.870

文献概要

 45歳女性が,1年前からの左下眼瞼の腫瘍で受診した。左眼の球結膜に鮭紅色の腫瘤があり,生検でびまん性小細胞型悪性リンパ腫と診断した。免疫組織化学的にCD20とCD79aが陽性でB細胞性であり,PCR法による分子生物学的検索で単クローン性を示した。磁気共鳴画像検査(MRI)と67Gaシンチグラフィによる全身検索で左眼結膜以外には異常がなく,結膜に原発した悪性リンパ腫と診断した。病理組織所見,臨床病期,患者の希望に基づき,総線量48Gyの放射線単独照射を行い,腫瘍は縮小した。以後2年半,局所再発と転移はなく,経過は良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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