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特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3)
原著
文献概要
60歳女性が左眼瞼腫脹と眼痛で受診した。過去5年間,2〜3か月ごとに強膜炎が反復していた。左眼矯正視力は0.6であった。強膜充血,虹彩炎,胞状網膜剥離,黄斑部雛襞形成があり,超音波検査で眼球後壁の肥厚があった。後部強膜炎と診断した。デキサメタゾン4mg/日の内服で寛解したが,3か月後に再発した。2日間のステロイドのパルス療法ののち,プレドニゾロン30mg/日の内服とベタメタゾンの眼球周囲注射で寛解した。2年2か月後に後部強膜炎が再発したが,プレドニゾロン3mg/日の内服とベタメタゾンの眼球周囲注射で寛解が得られた。
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