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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

Acinetobacter calcoaceticusが分離された眼科感染症の検討

著者: 大石正夫1 宮尾益也2 尾崎京子3

所属機関: 1白根健生病院眼科 2新潟大学医学部眼科学教室 3新潟大学附属病院検査部

ページ範囲:P.887 - P.890

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 過去8年間に新潟大学医学部眼科感染症クリニックで,Acinetobacter calcoaceticusが分離された7症例を検討した。内訳は,急性結膜炎1例,慢性結膜炎2例,急性涙嚢炎1例,角膜びらん1例,角膜潰瘍2例である。入院患者4例,外来患者が3例である。眼科的には兎眼や鼻涙管狭窄,全身的には糟尿病,肝炎,中枢神経障害などの基礎疾患が多く,易感染性宿主の状態にあった。治療として,oOfloxacinの点眼と,imipenem, levofloxacinの全身投与を行い,症状が改善した。分離されたA.calcoaceticusはminocycline, ofloxacinに対して高感受性を,ペニシリン系,セフェム系には低感受性を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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