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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

Zinn小帯断裂例における虹彩レトラクター使用経験

著者: 前谷悟1 岸浩子2 藤堂浩敏3 奥田隆章4

所属機関: 1前谷眼科 2福島生協病院眼科 3北九州総合病院眼科 4生駒総合病院眼科

ページ範囲:P.891 - P.894

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 白内障手術中にZinn小帯が断裂した3眼で,虹彩レトラクターで水晶体嚢を拡げることを試みた。断裂が120°以内の2眼ではこれが成功し,眼内レンズを費内に固定できた。断裂が180°に及ぶ1眼では2個のレトラクターを使用しても嚢が拡がらず,最終的に眼内レンズを6時と12時の位置に毛様満縫着した。この方法は簡便で,水晶体前世の円形切開が維持でき,小帯断裂が広範囲でない場合には有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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