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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

裂孔原性網膜剥離に対する手術後の一過性網膜深層変化

著者: 松井淑江1 中尾功1 川路隆博1 小川邦子1 石郷岡均1 荻野誠周1

所属機関: 1京都桂病院眼科

ページ範囲:P.901 - P.904

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 裂孔原性網膜剥離に対する手術後,術後経過が良好であっても,斑状の網膜深層変化が一過性に生じることがある。これについて,過去8年2か月間に手術を行った裂孔原性網膜剥離214眼を検討した。斑状の網膜深層変化は,経強膜手術141眼中3眼,硝子体手術群73眼中1眼にあった。この斑状変化は,術前に網膜剥離が存在した範囲内に術後1〜3か月の時点で出現し,その後4〜5か月間に自然消退した。蛍光眼底造影では,3眼が過蛍光,1眼が低蛍光を呈した。この違いから,病態は必ずしも1つではないと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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