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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

硝子体出血をきたした急性骨髄性白血病の1例

著者: 藤田亜希子13 土田陽三13 白神史雄13 大月洋13 坂口紀子2 武居予至子2

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室 2岡山市民病院眼科 3鳥取市立病院眼科

ページ範囲:P.909 - P.912

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 19歳の男性が両眼の視力低下で受診した。4日前に急性骨髄性白血病と診断され,化学療法を開始した直後であった。両眼に白血病網膜症があり,蛍光眼底造影で広範囲の無血管野と網膜前出血があった。両眼に網膜光凝固を行ったが,乳頭周囲に新生血管が生じた。初診から3か月後の2回目の化学療法直後に硝子体出血が発症し,さらに2か月後に視力が左右とも手動弁に低下した。全身状態の安定を待って両眼に硝子体手術と網膜光凝固を施行した。矯正視力は右0.1,左0.06に改善し,新たな網膜出血などは生じていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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