文献詳細
特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3)
原著
文献概要
活動性未熟児網膜症に対する保育器内光凝固治療を,双眼倒像鏡半導体レーザー光凝固装置を用いて行)た。対象は保育器内光凝固を施行した35例67眼(Ⅰ型3期55眼,Ⅱ型あるいは中間型12眼)で,生下時体重は981.9±237.9g,在胎週数は28.0±2.1週であった。10眼では冷凍凝固も併用した。治療結果は瘢痕期分類1度60眼(89.6%),2度弱度3眼(4.5%),2度中等度1眼(1.5%),2度強度1眼(1.5%),5度2眼(3.O%)であった。保育器内光凝固は保育器内の限られた空間で,患児を体位変換させながら光凝固を行うため,操作にやや熟練を要するが,全身状態の悪い患児でも早期に治療ができ,有用であると思われた。
掲載誌情報