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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3)

原著

未熟児網膜症に対する保育器内光凝固治療の成績

著者: 長崎比呂志1 山川良治1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.913 - P.916

文献概要

 活動性未熟児網膜症に対する保育器内光凝固治療を,双眼倒像鏡半導体レーザー光凝固装置を用いて行)た。対象は保育器内光凝固を施行した35例67眼(Ⅰ型3期55眼,Ⅱ型あるいは中間型12眼)で,生下時体重は981.9±237.9g,在胎週数は28.0±2.1週であった。10眼では冷凍凝固も併用した。治療結果は瘢痕期分類1度60眼(89.6%),2度弱度3眼(4.5%),2度中等度1眼(1.5%),2度強度1眼(1.5%),5度2眼(3.O%)であった。保育器内光凝固は保育器内の限られた空間で,患児を体位変換させながら光凝固を行うため,操作にやや熟練を要するが,全身状態の悪い患児でも早期に治療ができ,有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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