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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

胆管細胞癌原発の転移性脈絡膜腫瘍の1例

著者: 中村幸生1 天野浩之1 菅敬文2 杉田威一郎1 飯島美穂1 入江智美1 宮保浩子3 広崎嘉紀1

所属機関: 1市立長浜病院眼科 2愛知医科大学眼科学教室 3関西電力病院眼科

ページ範囲:P.917 - P.920

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 79歳男性が左眼網膜剥離で紹介を受け受診した。3年6か月前に胆管細胞癌に対して肝左葉切除術を受け,4か月前に断端再発に対して放射線照射を受けていた。左眼に3象限にわたる裂孔不明の胞状網膜剥離があった。術中にはじめて耳側に脈絡膜腫瘍が発見された。その5週後に全身状態が悪化して死亡した。病理解剖で,胆管細胞癌からの転移性脈絡膜腫瘍であると判明した。悪性腫瘍の既往がある網膜剥離では,術前に眼内転移の可能性を検討ずる必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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