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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻5号

2001年05月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (3) 原著

視神経鞘髄膜腫にみられたoptociliary shunt vesselsの経時的変化

著者: 伊永牧子1 藤原美樹1 中山正1

所属機関: 1岡山赤十字病院眼科

ページ範囲:P.953 - P.956

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 52歳の女性が右眼の乳頭浮腫で紹介され受診した。矯正視力は左右とも1.5であった。右眼の乳頭が発赤,腫脹し,optociliary shunt vessel (OSV)と思われる拡張した血管が乳頭にあった。1年後にはこの血管が複数化し、蛍光眼底造影でこれが7本あり、OSVであることが証明できた。初診から7年後に右視力は0になった。OSVは3本になっていた。眼窩のCT検査で右視神経がひょうたん状に腫大していた。開頭視神経腫瘍摘出術を行い,視神経鞘髄膜腫であることが確認された。視神経鞘髄膜腫でOSVが起こりうることと,その血管構築が経時的に変化することを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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