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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック

白内障手術時における虹彩脱出とレンズグライドの利用

著者: 稲見達也1 高瀬正郎1 矢那瀬淳一1 栗原秀行1

所属機関: 1栗原眼科病院

ページ範囲:P.1050 - P.1052

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はじめに
 現在における白内障手術の中心である超音波乳化吸引術と眼内レンズ(intraocular lens:IOL)挿入術の術中の合併症は多岐にわたるが,なかでも超音波チップなどの手術器具やIOLの挿入時に伴う虹彩損傷は比較的発生頻度が高く,術後の虹彩萎縮の原因となることも多い。
 レンズグライドは1978年にSheetsら1)によって考按され,sheets glideとも呼ばれる。当時のものは長さ2.0cm,幅4.5mm,厚さ0.3mmの弾性プラスチック製で,前房レンズ挿入時のiris tugや,脱出硝子体の前房レンズや創口への嵌頓を防止するのに有用であったが,前房レンズの挿入自体が極めて稀なものとなった現在においては,レンズグライドの使用機会も少なくなっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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