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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

クリスタリン網膜症の1例

著者: 渡部大介1 平田裕也1 尾崎志郎1 山名隆幸1 喜多美穂里1

所属機関: 1滋賀県立成人病センター眼科

ページ範囲:P.1094 - P.1097

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 45歳男性が半年前からの夜盲で受診した。矯正視力は右0.2,左0.7であった。角膜には結晶様沈着物はなく,角膜内皮細胞数は正常であった。両眼底には,後極部を中心に閃輝性の黄白色小斑が散在していた。フルオレセイン蛍光造影(FAG)では,早期から後期にかけて斑状の低蛍光野が多数あったが,閃輝性小斑は過蛍光も低蛍光も示さなかった。インドシアニングリーン蛍光造影(IA)では,FAGでの低蛍光野に相当する部位が低蛍光を示した。本症では,網膜色素上皮層と脈絡毛細血管板に病変があると考えられているが,IA所見もそのことを示唆した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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