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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

Marfan症候群の毛様体所見

著者: 小西健一1 野下純世1 加藤整1 大島健司1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1127 - P.1130

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 Marfan症候群の3症例に対し,超音波生体顕微鏡にて毛様体部の観察を行った。症例は,術後無水晶体眼4眼,水晶体完全脱臼1眼,水晶体亜脱臼1眼の合計6眼であり,正常眼と比較すると6眼すべてで毛様体の平坦化および毛様体突起の短縮を認めた。23歳時に経毛様体扁平部水晶切除術を施行された症例では,術後6年経過していたが,平坦化が比較的軽度であり,突起も他の5眼に比べ比較的明瞭に描出された。一方,水晶体切除術を施行された先天白内障の症例は術後30年経過していたが,平坦化,突起短縮の所見はなく,Marfan症候群では毛様体襞部の平坦化と突起部短縮という毛様体の低形成が特徴的な所見であることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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