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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4)

原著

眼窩筋炎の3例

著者: 永野咲子1 太田浩一1 吉村長久1

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1139 - P.1142

文献概要

 ステロイド薬による治療後,異なる経過をとった眼窩筋炎の3症例を経験した。いずれも女性であり,年齢は,42歳,47歳,39歳である。片眼性の急性期の1例は,ステロイド治療後に寛解した。片眼性の慢性期の1例は,ステロイドパルス療法後も眼球運動障害が残った。両眼性の急性期の1例は,ステロイドパルス療法後に軽快したが4か月後に再発した。眼窩筋炎の治療では,発症早期に十分量のステロイド薬を投与すること,その漸減を急がないことが重要であること,両眼性の症例にはステロイドパルス療法が望ましいことが推論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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