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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

ラタノプロスト投与後に増悪した続発開放隅角緑内障の1例

著者: 高瀬一嘉1

所属機関: 1旭中央病院眼科

ページ範囲:P.1155 - P.1158

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 70歳男性の両眼に,虹彩炎による続発開放隅角緑内障発作が過去8年間に反復していた。右眼にラタノプロストを1回点眼した。点眼後に虹彩炎が増悪し,点眼前28mmHgであった右眼眼圧は,2日後45mmHg,3日後55mmHgに上昇した。ステロイド薬の点眼,結膜下注射,経口投与で虹彩炎は軽快し,眼圧は22mmHg以下になった。活動性の虹彩炎を伴う続発緑内障がラタノプロスト点眼で急性に増悪することがあるので,注意が必要であることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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