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特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著
ラタノプロスト投与後に増悪した続発開放隅角緑内障の1例
著者: 高瀬一嘉1
所属機関: 1旭中央病院眼科
ページ範囲:P.1155 - P.1158
文献購入ページに移動 70歳男性の両眼に,虹彩炎による続発開放隅角緑内障発作が過去8年間に反復していた。右眼にラタノプロストを1回点眼した。点眼後に虹彩炎が増悪し,点眼前28mmHgであった右眼眼圧は,2日後45mmHg,3日後55mmHgに上昇した。ステロイド薬の点眼,結膜下注射,経口投与で虹彩炎は軽快し,眼圧は22mmHg以下になった。活動性の虹彩炎を伴う続発緑内障がラタノプロスト点眼で急性に増悪することがあるので,注意が必要であることを示す症例である。
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