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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4)

原著

50歳未満の増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術成績

著者: 花井徹1 小紫裕介1 渋木宏人1 秋元晶子1 横山篤1 吉村長久1

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1195 - P.1198

文献概要

 過去5年4か月間に硝子体手術を行った増殖糖尿病網膜症のうち,発症年齢が40歳以下,手術時年齢が50歳未満である59例83眼の手術成績を検討した。内境界膜剥離を行った症例は除外した。術後最終視力は,46眼(55%)で改善,14眼(17%)で不変,23眼(28%)で悪化した。最終視力が0.1未満であった主原因は,術前の黄斑剥離や虹彩ルベオーシスの併発であった。失明の原因は,術後の血管新生緑内障6眼,増殖硝子体網膜症8眼,前部硝子体線維性血管増殖2眼であった。良好な最終視力を得るには,早期硝子体手術が必要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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