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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

ぶどう膜炎に対する硝子体手術成績

著者: 太田敬子1 高野雅彦1 中村聡1 門之園一明2 飯島康仁1 大野重昭3

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター眼科 3北海道大学大学院医学研究科視覚器病学

ページ範囲:P.1199 - P.1202

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 ぶどう膜炎25眼に対して硝子体手術を行った。サルコイドーシス8眼,ベーチェット病・原田病・網膜血管炎各1眼,原因不明14眼である。手術の目的は,硝子体混濁15眼,網膜剥離6眼,嚢胞様黄斑浮腫4眼である。術後5か月以上の経過観察で、視力の向上が硝子体混濁14眼(93%),嚢胞様黄斑浮腫2眼(50%),網膜剥離2眼(33%)で得られた。炎症の評価は,前房の混濁・細胞と硝子体混濁を合わせて15段階にスコア化して行った。2段階以上の炎症の軽減化が,硝子体混濁11眼(73%)と嚢胞様黄斑浮腫1眼(25%)で得られた。硝子体手術がぶどう膜炎の合併症と,ぶどう膜炎そのものに有効でありうると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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