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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4)

原著

各種ぶどう膜炎とツベルクリン反応

著者: 浦野哲1 荒木理子1 熊谷直樹1 田口千香子1 棚成都子1 吉村浩一1 疋田直文1 山川良治1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1207 - P.1210

文献概要

 ぶどう膜炎の診断におけるツベルクリン反応の有用性を415症例で検討した。全例がぶどう膜炎発症から1か月以内の活動期にあり,ステロイド薬を含む消炎薬の全身投与を受けていないものとした。陰性38%,陽性59%,強陽性3%であった。疾患別の陽性率は,ベーチェット病15例と結核性ぶどう膜炎8例で100%,イールズ病4例で75%,サルコイドーシス69例で38%,急性網膜壊死3例で0%であった。ヒトTリンパ球向性ウイルス1型ぶどう膜炎27例での陽性率は70%であり,サルコイドーシスでのそれと有意差があった。ツベルクリン反応は古典的な検査であるが,ぶどう膜炎の補助的診断法として重要であることを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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