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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

初回に硝子体手術を行った眼内レンズ挿入眼の網膜剥離

著者: 加藤千晶1 森敏郎1 戸來透1 劉玉蓮1

所属機関: 1岩手県立中央病院眼科

ページ範囲:P.1225 - P.1228

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 過去7年間に初回に硝子体手術を行った眼内レンズ挿入眼の網膜剥離の成績を評価した。硝子体切除術単独が7眼,周辺硝子体牽引除去を目的に強膜内陥術を併用したのが15眼であった。20眼(91%)で初回に復位が得られた。再手術を必要とした2眼は,いずれも硝子体切除単独例であった。最終的に21眼(95%)で復位が得られた。術後視力は,2段階以上の改善が18眼(82%),悪化が2眼(9%),不変が2眼(9%)であった。術後合併症として,瞳孔捕獲と黄斑パッカーが各1眼,増殖硝子体網膜症が2眼に生じた。眼内レンズ挿入眼の網膜剥離に対して初回手術としての硝子体手術が有効であることを示す症例群である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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