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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻6号

2001年06月発行

文献概要

特集 第54回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

伐採中の竹による眼球破裂の1例

著者: 小林武史1 尾崎弘明1 大里正彦1 加藤整1 小沢昌彦2

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室 2佐世保共済病院限科

ページ範囲:P.1277 - P.1279

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 46歳女性が竹を伐採中に,しなった竹が左眼にあたり,即日受診した。強膜裂傷と硝子体脱出があった。強膜異物を除去し,鼻側の輪部から内直筋付着部後方に至る長さ9mmの裂傷を縫合し,強膜輪状締結を行った。残存する脈絡膜血腫と硝子体出血に対し,2週後に硝子体手術,脈絡膜血腫排出,水晶体切除,空気灌流,SF6ガス注入を行った。左眼矯正視力は0.3に改善し,良好な結果を得た。植物による外傷としては異例の高度な眼球障害であったが,早期の適切な加療で,眼組織の障害を最小限に抑え,視機能の維持ができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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