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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻7号

2001年07月発行

文献概要

臨床報告

日本人における年齢別緑内障有病率および発症率の推定

著者: 中村弘1 鈴木康之2 山田幸永1 大原國俊1

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室 2東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1417 - P.1421

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 過去に発表された4文献を統計学的に処理して,本邦での緑内障の年齢別有病率,発生率,年齢別患者数を推定した。解析にはSAS Mixed Procedureを用いた。原発開放隅角緑内障,正常眼圧緑内障,両者を合わせた開放隅角緑内障(OAG)の有病率は,いずれも加齢とともに増加し,高眼圧症は減少していた。OAGの新規発症率は加齢とともに漸減していた。40歳以上75歳未満のOAGの本邦での総患者数は約1,490,000人,有病率は2.66%で,有病率は白人と黒人の中間であった。複数の疫学調査を統計学的手法で解析することは可能であり,緑内障の医療行政の有益な情報となりうる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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