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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻7号

2001年07月発行

文献概要

臨床報告

内因性細菌性眼内炎の3例

著者: 福本太郎1 平形明人1 岡田アナベル1 小田仁1 三木大二郎1 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1447 - P.1451

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 内因性細菌性眼内炎3例4眼を経験した。感染源は肝膿瘍が1例にあり,他の2例では不明であった。素因として糖尿病が1例にあった。全例に硝子体手術を行った。採取した硝子体または前房から,1眼にEscherichia coli,1眼にStaphylococcus aureus,2眼1例にKlebsiella pneumoniaeが検出された。手術後に3眼が眼球癆になり,他の1眼では視力が0.04に回復した。前房蓄膿を伴う急性進行性眼内炎をみた場合には,明らかな既往歴がなくても,内因性細菌性眼内炎の可能性を考えて,全身検索と早期の診断的硝子体手術を検討する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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