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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻7号

2001年07月発行

文献概要

臨床報告

正常眼圧緑内障が疑われたempty sella症候群の2症例

著者: 中川里絵1 菊地裕美1 兒玉安代1 庄司信行1 吉富健志2

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室 2和歌山県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1453 - P.1456

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 緑内障経過観察中にempty sellaを認めた2症例を経験した。2症例ともに,MRI検査上,極めて類似したempty sellaの所見を認めたが,症例1は両鼻側半盲様の視野変化から頭蓋内病変が主体と考えられ,症例2は視神経・視野変化の様式から緑内障性変化が主体と考えられた。正常眼圧緑内障(NTG)の鑑別疾患の1つとしてempty sella症候群が挙げられるが,NTGを疑った症例にempty sellaを認めた場合,診断や治療方針の決定に際して視神経と視野の所見から総合的に判断するべきで,NTGを一律に除外すべきではないと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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