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近年の分子生物学的手法の進歩とともに緑内障性視神経障害の病態解明が深まるにつれ,治療に関しても眼圧下降を主体とする治療から,間接的あるいは直接的に細胞死を抑制する「神経保護」という概念が提唱され始めている。このような流れのなかで神経保護治療がより本質的な治療として期待されていることは当然の流れともいえる。本稿では,現在考えられている網膜神経節細胞死のメカニズムと神経保護治療の現状について概説してみたい。
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